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2021.01.07

【施設】エクシブ箱根離宮

3号棟の大木は何故に

良い天気だね。今日も青々としているね。
この写真をご覧になって即座にどこのホテルかわかる方は結構いらっしゃるかと思いますが、何故にこの大木はこちらにあるのかご存知の方は多くないかと思います。

クラベールがこの大木に会うのは数か月ぶりの事かと思いますが、この大木は皆さんにとってはどのようなイメージなのでしょうか。

CBタイプのいくつかの部屋からは邪魔だなー。とか景色を遮るこの大きな木どうにかならないのだろうか。とかひょっとするとあまり良いイメージはないのかもしれません。又、大半の方がそんな大きな木、エクシブ箱根離宮にあったっけ?という方もいらっしゃるかもしれませんが、この大きな木に疑問を感じる方はほぼいらっしゃらないと思うので、今日はエクシブ箱根離宮3号棟の大きな邪魔な木についてお話をしたいと思います。

この3号棟の大きな邪魔な木はエクシブ箱根離宮の開業の時に植えられたのでしょうか。それとも以前からあった木なのでしょうか。これはエクシブ箱根離宮の設計を見ればわかる事ですが、エクシブ箱根離宮の3号棟の設計はあきらかにこの大きな木に配慮して設計されています。つまりエクシブ箱根離宮を開業する際に後から植えられた物ではなく元々この場所に生えていた木であるという事がエクシブ箱根離宮の建物の配置を見るとよくわかります。

簡単に説明するとこの木は引っこ抜く事が出来ないので、この木がある事を前提として3号棟は設計されているという事です。引っこ抜けないとは技術的な事ではなく、元々この木を残そうと当初から考えられていた。という事になります。

では、何故にこの大きな大木はこの場所にあったのでしょうか。そこで昔の奈良屋旅館さんの古い写真を探してみたのですが、あーなるほどこの大木は奈良屋旅館の時代からこの地にあったという事がこちらの写真からよくわかります。

奈良屋旅館の昔の写真はこちら

こちらはおおよそ150年ほど前に撮影された写真になりますが、現在1号棟のある西洋館から2号棟、3号棟とほぼエクシブ箱根離宮と同じ並びで建物群が配置されています。時代が異なっても、エクシブ箱根離宮3号棟から5号棟へと続く坂道は今でも変わりません。

この大木の若かりし日の姿が3つの建物が並ぶ同じ場所にあるのがわかるかと思います。つまりこの大きな木は昔からその地にあり、伐採する事は考えられなかったのでこの木を残す事を念頭にエクシブ箱根離宮は設計されました。

この大木は建設時から、おいおいなんだか周囲が騒がしくなってきたぞ。などと思いながら新しいホテルが開業するのを待っていたのでしょうか。

少し気になるのが、これはどこから撮影されたのだろうか。箱根吟遊のある場所でもないような感じですし、今では空中となっている場所ですが、ひょっとすると関東大震災前は箱根吟遊のある場所が絶壁ではなく、ゆるやかな傾斜地だったのかもしれません。

確かにそこには3号棟前の大木の若かりし姿が写っていたのです。この10年でこの大木を囲む環境はだいぶ騒がしくなりましたが、今年の夏頃にはセミが鳴き、蝉取り網を手に走り回る子供たちを見れる事を切に願います。

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