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2021.10.20

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目の前になる美味しそうな果実 前編

先日クラベールはワールドカップアジア最終予選B組日本代表対オーストラリア代表の試合をテレビで見ていた。子供の頃は囲碁将棋部(笑)であったクラベールにとってはオーストラリアに勝った。という事となんか戦術を変更したらしい。という事しかわからなかったのですが、古い友人と食事をした時にサッカー好きな彼が詳しく説明してくれたのでその時の話をしてみようと思います。

このワールドカップアジア最終予選は全12チームが6チームずつグループAとグループBにわかれ総当たりで10試合を行うというレギュレーションになります。そうだったのか。と今更知るのですが、そう言えば韓国がいないな。と思っていたのです。(笑)韓国はもう一つのグループAだそうです。

現在、日本代表は3試合を終わって勝ち点3。過去のデータからすると勝ち点20前後がワールドカップへの切符を獲得できるかどうかの指標と言われているのですが、オーストラリア戦を含めると残り7試合。勝ち点20を取ろうとすると7試合を5勝2分けのペースで行かないとワールドカップへの切符を手にする事が出来ないという事になります。

つまりサッカーに詳しくないクラベールにもかなり追い込まれているというのがよくわかりましたが、まさに崖っぷちの状況なのです。

追い込まれた状況の森保監督率いる日本代表は、日本代表の代名詞となっていた4-5-1(ディフェンダー4人、守備的ミッドフィルダー2人、攻撃的ミッドフォルダー3人、フォワード1人)のフォーメーションを捨てて新たに4-3-3(ディフェンダー長友、冨安、吉田、酒井、アンカー遠藤、インサイドハーフ守田、田中、左右に南野と伊藤の2人のウィングを置き、フォワード大迫)のフォーメーションを採用しワールドカップアジア最終予選へと臨むのです。

貴方が今読んでいるこのブログ、間違いではありません。クラベールブログです。(笑)

この4-3-3というフォーメーションは日本の左ウィング南野選手が相手側の右サイドバックと右センターバックのパスコースを切り、右ウィング伊藤選手が相手側の左サイドバックと左センターバックのパスコースを切り、フォワード大迫選手が2人のオーストラリアセンターバック間のコースを切りながらボールを奪いに行く外切り(外側へのパスコースを切る事)と呼ばれる戦術だそうです。
ではオーストラリアは2人いるボランチにパスすれば良いのではないだろうか。とクラベールは思うのですが、それは2人のインサイドハーフである守田選手と田中選手が虎視眈々と狙っているのです。ここでボールを奪う事が出来れば、一気にオーストラリアのゴールへと迫る事が出来るまさに目の前になる美味しそうな果実の木戦術なのです。

これを聞くとこの布陣はオーストラリアのパスコースがなくなってしまい最強ではないだろうか。最初からこのフォーメーションにすれば良かったのではないかとクラベールは思うのですが、この4-3-3というフォーメーションはインサイドハーフである守田選手と田中選手が抜かれた時や前線にロングボールを蹴ってきた時に突如、数的不利になり窮地に陥るという落とし穴があります。

そのためこの4-3-3のフォーメーションに必要なのは、オーストラリアディフェンス陣から良いロングボールを蹴らせないためのプレッシャーと2人のインサイドハーフが抜かれた時やロングボールを蹴られた時でもその弱点を補う事が出来る能力の高いディフェンスの選手達になります。

この4-3-3のフォーメーションはJリーグであれば、フロンターレ川崎、ドイツなどでしたら昨年のバイエルンミュンヘン、イングランドであればマンチェスターシティーやリバプールなど、サッカーに詳しくないクラベールでも聞いた事がある多くの有能な選手を抱える事が出来る強豪と呼ばれるチームが採用する事が多いとも言われているそうです。

そのためマンチェスターシティー率いるグラディオラ監督の相手チームへのプレッシャーへのかけ方は5秒ルールと呼ばれたり、リバープール率いるクロップ監督の相手側へのプレッシャーのかけ方はゲーケンプレスなどと特別な呼び方が付けられているという事なのですが、この辺りから今回のブログを書くために彼に幾度も聞き直したりしてこれ以上、迷惑はかけられないのでこれ以上は深堀しません。(笑)

一見とても目の前にある美味しそうな果実(ボール)ですが、それは日本ディフェンスラインに大きなリスクを抱える禁断の果実になる可能性を秘めているという事なのですが、彼から聞いたサッカー談義はクラベールに高山に開業する新規ホテルを思い出させたのです。

次回は目の前になる美味しそうな果実後編です。

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