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2021.04.06

【施設】エクシブ有馬離宮

三層様式とダマスク柄模様とは

エクシブ有馬離宮が開業してから早いもので10年の月日が経過していますが、既存のエクシブホテルの中で一番良く出来ているのではないだろうか。

クラベールは新規施設の開業は既存の施設を超えるものを造らないといけないと思っていますが、その後に開業したエクシブ軽井沢パセオ、ムセオは別館のような扱いであるし、エクシブ鳥羽別邸もグランドエクシブ鳥羽内に開業したホテルである事を考えると、エクシブ有馬離宮開業以降に純粋な新規施設となるとエクシブ湯河原離宮だけとなります。

このような話になると、どうしてもエクシブ箱根離宮のSはお部屋で温泉が楽しめるから上ではないかとか、リゾート地としての規模はエクシブ箱根離宮の方が上ではないだろうか。とかそのような話になるかと思いますが、今日は少し違った視点からエクシブ有馬離宮のお話をしてみたいと思います。
ご覧いただくのはエクシブ有馬離宮パティオから望む外観になります。よく見てみると下層階が石張りで出来ており、中層部はタイル張り、上層階がインペリアル屋根という三層の構造となっているのがよくわかるかと思います。

この三層構造は必ずしも様式なスタイルという訳ではなく、多くの方がご存知の金閣寺も三層構造となっています。こちらの金閣寺は下層階が公家風の寝殿造、中層階が武家造り、最上階が禅宗様式となっています。時の権力者である足利義満が自らの権力を誇示するために下層階である寝殿造は貴族を意味し、武家造りである2階部分を武士、そして最上階を自分自身を現しているなどの説もありますが、数百年前に異なる地で同じような建築様式が生まれた事はとても興味深くもあります。

この三層様式は都内でも見る事が出来、皇居前の明治生命本社ビル(明治生命館)がその内の一つかと思います。これらは1930年代に建てられた建築となりますが、敗戦後は一時GHQに接収され、一時アメリカ極東空軍司令部をして利用されていました。現在は国の重要文化財に指定されていますが、一部一般公開されていますのでご関心のある方は訪れてみるのも良いのではないでしょうか。

明治生命館の公式ホームページはこちら

エントランスのクロスヴォールト天井とダマスク柄模様の床は初めて訪れた人を驚かすには十分な造りとなります。

このクロスヴォールト天井は柱を極力少なくして広い空間を支える事が出来る構造としてローマ帝国時代に発展し始めたと言われています。現在でも古くからのキリスト教会やイスラム教のモスクなどでも見る事が出来ますが建築構造の進化と共に現代ではほぼ見る事が出来ない建築様式となっています。
つまりエクシブ有馬離宮のエントランスでは大空間を支える事が出来る機能としてのクロスヴォールト天井ではなく、建築美としてのクロスヴォールト天井を取り入れたという事になります。

天井に目を奪われていると見落としてしまいそうなのが、ダマスク柄模様の床となります。元々はイスラム文化発祥のデザインとなります。発祥は現在のシリアのダマスク地方と言われていますが、現在ではイタリアの代表的なデザインと認識される事の方が多いようで幾何学模様や植物などをモチーフとされています。このダマスク柄模様は今ではハンカチやコーヒーカップなどにも取り入れられ、クラベールブログの読者さんも一つぐらいはお持ちではないでしょうか。


まだ4月頭だというのに少し汗ばむ陽気となりました。まだエクシブ有馬離宮に行かれた事がないという方は一度行かれてみてはいかがでしょうか。

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